ウィンドーサイズは、TCPヘッダーに含まれる項目の一つです。
ウィンドーサイズは、RWINとも呼ばれています。
ウィンドーサイズは、スライディング・ウィンドーやフロー制御に使用します。
ウィンドーサイズは、どのくらいデータを受信できるかを示すゆとりのようなものです。
ウィンドーサイズは、TCPの伝送効率に大きく影響するため、適切なサイズに設定されていないと、十分な通信速度が出ません。
ウィンドーサイズが小さいと、送信側と受信側の間で確認応答が行われる場合、送信側で待ち時間が発生する回数が増加し、確認応答のTCPセグメントが頻繁に転送され、オーバーヘッドが大きくなり、全体のデータ転送効率が低下しま。す。
逆に、ウィンドーサイズを大きくすれば全体のデータ転送効率が向上します。
しかし、ウィンドーサイズが大きいと、回線状態が悪いネットワーク環境では、エラーが頻発し、再送信しなければならないデータ量が増加し、かえってデータ転送効率が低下してしまう結果になる場合があります。
ところで、古いWindows®を使っている場合、ウィンドーサイズやMTUの初期設定値が非常に小さいです。
最近のWindows® XP、Windows® 2000(SP3)などでは、MTUが1500オクテット、ウィンドーサイズが64240オクテットと、十分な値なので問題ありません。
しかし、Windows® MeやWindows® 98などの古いWindows®では、特にウィンドーサイズが小さいので、レジストリの設定を変更する必要があります。
フロー制御
TCP(Transmission Control Protocol)
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