(図1) インフラストラクチャー・モードでクライアントからサーバーへ送信する場合
(2)は、AP(アクセスポイント)です。 |
(図2) インフラストラクチャー・モードでサーバーからクライアントへ送信する場合
(3)は、APです。 |
上記の2つの図は、インフラストラクチャー・モードにおける最も基本的な無線LANの構成図です。
アクセスポイントには、無線ネットワークを識別する48ビットのBSSIDと呼ばれる数値が割り当てられますが、通常はAPのMACアドレスが48ビットの数値なのでこれがBSSIDになります。
BSSとは、Basic Service Setの略で、アクセスポイントの有無に関わらず無線ネットワークのグループを指し、相互に通信する無線ノードグループを言います。
従って、インフラストラクチャー・モードに限らず、アドホック・モードでもこのようなノードのグループは存在します。
また、無線ネットワークの識別子として、他にESSIDと呼ばれるものもあり、これは最大32文字までの半角英数字です。
ESSIDの方は、アクセスポイントの製品に付属するユーティリティプログラムを使用してアクセスポイント1台に対して1つ割り当てます。
上記の2つの図を見ると、アクセスポイントとサーバーコンピュータの間にイーサーネットのLANがあります。
このような既存のネットワーク(図1の(3)と図2の(2))と無線ネットワークを繋げる仕組みをディストリビューションシステム(Distribution System)と言います。
アクセスポイントは、無線ネットワークと既存のLANを中継するブリッジとしての役割を果たします。
しかし、アクセスポイントの中には、ルーターとしての機能を持っている製品もあります。
ブロードバンドの普及で、ブロードバンドルーターを兼ねている製品が増えています。
ブリッジやブロードバンドルーターに関しては、以下のページで参照できます。
ハブとスイッチ
ブロードバンドルーターについて
ところで、以下の図3で示したような無線ディストリビューションシステム(Wireless Distribution System、略してWDS)というものもあります。
図3のWDSの例では、アクセスポイントが2台あり、無線ネットワークの両サイドに既存のイーサーネットのLANがあります。
WDSでは、少しネットワークの構成が複雑になります。
このように、アクセスポイント間を有線で接続せず、無線で接続する仕組みを無線ディストリビューションシステム(WDS)と言います。
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