RMONは、Remote network Monitoringの略でアールモンと読みます。
RMONとは、遠隔地に存在するLANの通信状況を監視する機能を言います。
その内容には、ネットワークのトラフィックや、ネットワークのエラーの監視があります。
RMONは、SNMPの拡張機能になります。
RMONを実現するには、LANの通信状況をMIB(Management Information Base)と呼ばれる管理情報データベースに記録可能なSNMPエージェントが必要です。
このようなSNMPエージェントは、RMONプローブと言い、標準的なSNMPエージェントとは少し異なります。
RMONプローブは、LANを流れるパケットを収集し、中身を解析し、RMON MIBのオブジェクトとしてMIBに蓄積されます。
RMONプローブは、パケットアナライザーに少し似ています。
RMON MIBは、MIB上のどこにあるのでしょうか。
以下の図の一番上の root(木の根っこ)から辿っていきましょう。
MIB上のRMON MIBの位置
RMON MIBは、上の図で黄色の範囲内にあります。
SNMPマネージャーは、RMON MIBのオブジェクトIDを指定することで、機器情報だけではなく、遠隔地のLANの通信状況を監視して得た情報も収集できます。
赤線の上にオレンジ色で書かれたドット区切りの一連の数字がRMON MIBのオブジェクトIDです。
〜の後に収集したいRMON MIBの末端のリーフ(葉)の番号を指定すれば、収集したいオブジェクトのIDになります。
RMONは、RFC1271に記載されています。
RFC1271など、RFCの詳細は、以下のサイトで御覧下さい。
JPNIC RFC-JP(社団法人:日本ネットワークインフォメーションセンター)
IETF RFC Page
RFC1271(英文)
このRFC1271は、もう16年くらい前のもので、イーサーネットをモニターするために作られたRMONに関する仕様です。
昔は、プローブと呼ばれる専用の装置にRMONが実装されました。
このプローブを管理対象のネットワークに接続してモニターしていました。
現在では、LANスイッチがRMONプローブ機能を実装しています。
また、スイッチのミラーリングポートに接続するサーバーなどのコンピュータがソフトウエアとして実装しているものもあります。
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