ルーターやホストが自分のルーティングテーブルにない宛先のパケットを他のルーターやホストに任せたい場合、0.0.0.0という特殊なIPアドレスがある行をルーティングテーブルに加えます。
この場合のホストは、プロキシサーバーやファイヤーウォールのようなコンピュータの場合もあります。
この0.0.0.0というアドレスをデフォルトルートと言います。
デフォルトルートは、ネットワークアドレス(宛先があるネットワークのアドレス)とサブネットマスクの両方とも0.0.0.0になります。
これが書かれているルーティングテーブルの行のゲートウェイの項目には、中継できるルーターやホストが存在しない場合のルーターやホストのIPアドレスが書かれています。
これをデフォルトゲートウェイと言います。
例えば、デフォルトルートがある行をある組織内のどのルーターのルーティングテーブルにも加えておけば、例え宛先不明なパケットが到着したとしても、とりあえずデフォルトゲートウェイとなっているルーターにパケットが送られます。
デフォルトルートがあるルーターを全部繋いでおけば、仮に宛先不明のパケットをあるルーターが受信したとしても、デフォルトゲートウェイ>が示すルーターのアドレスに送れば、どんどんパケットは流れていきます。
こうして、ルーターは、自分が知らない宛先へもちゃんとパケットを送信できるようになっています。
通常、TCP/IPというプロトコルに基づく通信ではこのアドレスは使えません。
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