無線技術では、電波に何かを乗せることが可能です。
トレーラーに車を載せて走らせることを考えてみて下さい。
このトレーラーに相当するのが高い周波数帯の電磁波、つまり電波です。
荷物となる車に相当するのは、ラジオ放送で言えばAM(振幅変調)やFM(周波数変調)の各放送の音波です。
AMは振幅の変化によって信号を表すのに対して、FMは周波数の変化によって信号を表します。
信号とは、情報を物理的な伝達手段に変えたものを言います。
例えば、電話などの音声は音声信号、テレビやパソコンの画像信号などがあり、すべて電気信号です。
家庭で設置したアンテナで受信できるラジオやテレビのような周波数帯の電波は、キャリア(搬送波)と言います。
搬送波は、波長が短く、非常に高い周波数の電波です。
この搬送波(キャリア)は、言葉からわかるように先ほどのトレーラーに相当します。
このトレーラーに荷物となる車を載せることを変調と言い、逆におろすことを復調と言います。
つまり、ラジオの場合なら音声信号を搬送波の振幅に乗せて(変調して)、逆にアンテナで受信した後、復調することで、元の信号を取り出します。
おろせば載せてあった車を走らせることができます。
つまり、載せてあった音波を流せるようにできるため、ラジオを聴くことができるようになります。
このような無線の技術は、無線LANや携帯電話などでも使用されています。
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