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LANの初歩

アドレスの解決に使われるプロトコル

ARPRARP

OSI参照モデルは、7階層のプロトコルから構成されています。
その内、レイヤ2はデータリンク層で、その一つ上はレイヤ3なので、ネットワーク層になります。
この二つのレイヤでは、扱うアドレスがまったく異なります。
データリンク層では、MACアドレスを使用し、その上のネットワーク層ではIPアドレスを使用します。
一つのノードをアドレスで示す時、これでは一つのノード、例えば一台のパソコンなのにアドレスが2つ存在することになります。
通信をソフトウェアが同じアドレスであることを認識するためには、何らかの変換が必要です。
このようなアドレス解決のために二つのプロトコルが用意されています。
IPアドレスからMACアドレスに変換する時は、ARPAddress Resolution Protocol)が使われます。
ことは逆に、MACアドレスからIPアドレスに変換する時は、RARPReverseAddress Resolution Protocol)が使われます。
このRARPの方は、ネット・マスクの取得が不可などの理由から、UNIXのX端末以外にはほとんど使われていません。
RARPのようなケースでは、DHCPDynamic Host Configuration Protocolの方が使われています。

ARPでは、ARP要求パケットARP応答パケットを送受信することでIPアドレスからMACアドレスに変換しています。
ARPのパケットフォーマットは、以下の通りです。

16ビット
ハードウェア・タイプ
16ビット
プロトコル・タイプ
8ビット
ハードウェア・サイズ
8ビット
プロトコル・サイズ
16ビット
オペレーション

1:ARP要求(この場合、宛先MACアドレスは0にしておく)
2:ARP応答
48ビット
送信元ホストのMACアドレス
32ビット
送信元ホストのIPアドレス
48ビット
宛先MACアドレス
32ビット
宛先IPアドレス

ARPに関する詳細は、RFC826に記載されています。
RARPに関する詳細は、RFC903に記載されています。
RFCも含めてRFCの詳細は、以下のサイトで御覧下さい。

IETF RFC Page
JPNIC RFC-JP(社団法人:日本ネットワークインフォメーションセンター)
RFC826(英文)【IETF RFC Page】
RFC903(英文)【IETF RFC Page】

ARPに関しては、OSのコマンドがあります。
UNIXにもWindows®にもARP要求パケットを送信するコマンドがあります。
Windows®のDOS窓で実行できるコマンドの例を以下に示しておきます。

arp -a

IPアドレスと対応するMACアドレスの一覧が出ます。


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